師走に入り、年末に近づくにつれて気になるお節。
クリスマスもいいけれど、日本人にはやはり、お正月。
お節とお雑煮は欠かせない存在。
とはいえ、お節のいただき方や、お屠蘇のいただき方のマナーを正しく知っているのかな?というとかなり疑問です。
お節やお屠蘇のおもてなし方を学べる講座に参加しました。
「遠州流茶道×鈴廣かまぼこ 日本のお正月講座 ~おせち料理編~」
かまぼこと楽しむ「おせち料理」をテーマに、開祖430年の遠州流茶道による、簡単なおせち料理レクチャーと、お屠蘇の頂き方など、おもてなしの受け方、お抹茶を点てる体験ができる素敵な講座です。

遠州流茶道に伝わるお正月の過ごし方などもお話をお聞かせいただきました。
遠州茶道宗家十三世家元夫人
遠州流
江戸時代初期の大名茶人で総合芸術家として有名な小堀遠州を流祖とする日本を代表する大名茶、流祖以来430年の歴史を持ち、格式ある茶道として今日まで受け継がれているそうです。
室町時代に発展した茶道は、戦国自体の武士の嗜みですから織田信長、豊臣秀吉なども親しんだわけです。
茶道の奥深さは聞いて知っているものの、学ぶ機会がないままにこの年齢になってしまったので、こういった素敵な講座が嬉しいです。
最初にお屠蘇のいただき方をレクチャーいただきました。
お屠蘇には屠蘇散とみりんを入れて大晦日に作っておくそうです。
お屠蘇=一年間の邪気を払い、長寿を願って正月に呑む縁起物のお酒。
おもてなし講座では、ミシュラン掲載、二つ星獲得の「神楽坂 小室」さんのお節が用意されていました。
素敵なお節をお客様へのおもてなしスタイルに、家元夫人に盛り付け方を教えていただきました。
最近では、お節のスタイルも様々ですが、やはり、古来からの伝統的な黒豆、田作り、伊達巻、紅白かまぼこ、数の子、紅白なますなどは外せません。
この日のかまぼこは鈴廣かまぼこ さんの、超特選蒲鉾古今(ここん)1本3500円のかまぼこ。
お魚を4~5匹分使ってお魚の素材感をしっかり味わえる美味しいかまぼこ。
遠州流お作法の前にかまぼこの切り方レッスンもあり、美味しいかまぼこの厚さは12ミリ!
かまぼこ一本を10等分に切るくらいが目安だそうです。
小鉢を中心に、御節の基本メニューを彩りよく並べます。
こんな風にお皿に盛り付けおもてなしする方が、お重が目の前に出されるより素敵ですし、食べやすい!
頂き方のお作法として、まず
小鉢の紅白なますからいただきます。
そして、その小鉢を受け皿にしてほかのものを入れていただくそうです。
串に通った黒前は小鉢の中で外して、一個ずついただくそうです。
使い始めたお箸を一時的に置くときは、左端に汚れた部分を出して、器を汚さない配慮をする。
食べ始まる前に懐紙を用意しておくことも忘れずに!
左の端に懐紙を二回折って畳んで準備。
食べ終えた後は、懐紙で箸の汚れた部分がみえないようにする気遣い。
茶道のお道具としても重要な袱紗。
お客様の目の前で茶器を検める気遣い、これもおもてなしの作法ですが美しい袱紗さばきを見せていただきました。
お茶の作法ではお茶の前にお菓子をいただくのが作法です。
茶道のお食事もお菓子も、最後の一服を美味しくいただくための前段階。
美味しい一服が最高のおもてなし。
思っていたより大きめの薯蕷まんじゅうが2つ目の前に。
和菓子の代表的なお菓子ですが、紅白の薯蕷まんじゅう美しい。
紅白の場合は、右側に紅、左側に白を置くのがポイントだそうです。
菓子切りで上手に食べるには、中の餡のことを考えてあまり細かくしないのがいいようです。

上品な餡がなんともいえず、こちらのお菓子はどちらのものか気になりました。
私もいよいよお抹茶を点てます。
私もチャレレンジ!
点てたお茶は自分が飲むのではなく、自分の前の席に座った方におだしするそうです。
これは責任重大!
薄茶ができあがりました。
茶器には正面があるので正面をお客様の前にお出しするのは当然で、また自分がいただく場合は90度時計周りにまわして正面を避けていただきます。
抹茶は三口くらいで飲みきります。
これぞ日本のお正月!
本当に素敵な時間をありがとうございました。
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■開催日 2014年12月6日 15時15分半開始
■会場:池袋WACCA 5階キッチンスタジオ Lupe(ルーペ)
■参加費:¥4,000



